D.I.Y. 板金屋根 、解体 ・・・ 立平葺き ( たてひらぶき ) の場合 ②・・・古民家の 解体や改築 ・・・

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モルタルで 板金の端が 塗られている 場合 ・・・

 屋根の 上の端 、水上側が モルタルで 仕上げてある場合の 解体 ・・・

施工前 ・・・

屋根の 上の方 、勾配の上の方が モルタルで塗られており 、はずせません 。

どうしたら いいのでしょうか?
ディスク・グラインダーに コンクリート用の刃 (カッター) を つけて、切ってみます 。

モルタル壁を 切ってみます ・・・

切ってみました 。

切った後 運びやすいように 、何かに使えるように 45センチ角に 切ってみました 。

それ以上 大きくすると はがす時に 割れやすくなってしまうし 、小さいと それだけ手間が かかります 。

45センチ角くらいが 、重さ的にも 大きさ的にも 扱いやすく 、路盤材や 、防音用の壁材に 使えるのではないか?という 考えです 。

モルタル壁の厚さは だいたい2センチくらいで 、ディスク・グラインダーの Φ100ミリの 刃を 一番深くまで入れると ちょうどいい感じで 、切れました 。

深く入り過ぎず 、浅過ぎず 、この後の はがす作業で 、ちょうど切れ目の所で はがれてくれるという感じです 。

切った壁を はがしてみます ・・・

バールを 差し込みやすい角の所から やってみます ・・・
切り口に バールを 差し込んで あおってみます 。

わりと 簡単に 入り 、手の力で あおっただけで はがれてきます 。
ぱたん ・・・
切った部分のモルタルを はがした状態 。

黒い防水紙のようなものを よけてみます ・・・

防水紙のような黒い紙の下から 、木の板が 出てきました ・・・
反対側の 角の部分から見ると ・・・

木の板を はずしてみます ・・・

板を はずすと 板金が あらわれました 。

使った道具は 3 つ 。かなづち 、くぎぬき 、のこぎり 。
窓の下の部分は 板金の上の方に 断熱材が見えてきました 。

窓の下の木材は 腐っていることも多いですが 、ここは ぜんぜん腐ってません 。家は 、築50年です 。

おそらく 通気性が いい 、冬は 寒い ・・・ 家なのでしょう 。
南東の角の方 ・・・

モルタル 、黒い防水紙 、板 、発泡ポリエチレン(?)の白いシート 、柱 という外壁からの構成です 。

施工しづらい所は わりと アバウト ・・・ 南側の 一番下の板の 下側が 腐っていましたが 、その他は まだまだ 大丈夫そうな強度です 。

板金の つなぎ目を はずしてみます ・・・

壁に 立ち上がってる板金部分を はずしたみました 。

使った道具 ・・・ ほうき 、つかみバシ 、バール 、板
重ねて折り込んである所を つかみバシやバールで あおって 起こしていくと はずれました 。

基本的には 立平葺きの ハゼの 分解の仕方と 同じです 。

軒先の 、板金を折り込んである部分を はずしてみます ・・・

 ここまで来ると 、あとは 軒と 、ケラバとよばれる 屋根の横 、妻側の 折り込み部分を はずせば はずれると 思います 。  

 まず 、観察してみます 。
 落雪で 軒先が 折れて 、ごちゃごちゃになり 、わけわからなくなったので 少し解体してあります 。

間近に寄らないと よくわかりませんが 、「からくさ」という 軒に打ち付けてある L型の板金に 折り込んでいると 思います 。
この内装用のバールが 最初の 板金の 引き起こしに やりやすかったです 。
このようにあおった後 、つかみバシで 引き起こしました 。
つかみバシで折り込みを 起こす ・・・

屋根板金での つかみバシの活躍は すごいです 。
貢献度 № 1!

妻側 (ケラバ・屋根の横の部分) の 板金の 折り込みを はずしてみます ・・・

破風板が付いていて バールが つかえて 使えず 、つかみバシのみで 引き起こしました 。

屋根の端 (ケラバ)の板金が はずれました ・・・

 板金が はずれると 立平葺き(たてひらぶき)の仕組みが わかりました 。

吊り子という部品が 30センチおきごとに付いており 、屋根の下地板に釘で 留めてあります 。
軒下側から見る ・・・
屋根の 上の方から見る ・・・

はずした板金の 中吊り子(なかつりこ)部分の 修正 ・・・

 立平葺きの 板金の 真ん中のリブ 、「ありはぜ(蟻馳)」とかいうらしい のですが 、そこに付ける「中吊り子(なかつりこ)」という部品が カシメられて付いていた部分を 修正し 、また その吊り子が はまるようにしました 。
 工事中の 雨対策で 、板金を 養生として 付けて並べておくためです 。

これが 中吊り子 ・・・
かなづちと ハサミの柄の部分を使って カシメられて 細くなった溝を 広げます 。
ハサミの柄を 溝に 落として 板金の 細くなった部分を かなづちで叩き(たたき)ながら 通過させる ・・・
吊り子が はまるくらいに 広がりました 。

まとめ ・・・

 金属屋根 、立平葺き(たてひらぶき)の 解体で 、モルタルで 埋まっているところは 、ディスク・グラインダーに コンクリート用の 刃(カッター)を付けて 切り取って 、防水紙や板を はずすと 板金が 出てきました 。

 板金どうしの 折り込んでつないである部分を 起こしていくと はずれました 。

 軒先や ケラバという 屋根の横の部分の 折り込みもはずすと 屋根の板金が はずれました 。

 最初見た時は 何を どうしていいか わからなかった 金属屋根の解体も 折り込んでいる部分を 見つけて 地道に 起こしていくと 分解できることが わかりました 。

参考になる ウェブ・サイト ・・・

「けらば」という言葉の意味を 確かめるために 「屋根板金 用語」で 検索したら いろいろ 役に立つ ウェブ・サイトが ありました 。

 「用語集」 一般社団法人 日本金属屋根協会 ( 他のページも 金属屋根に関することが いろいろ 載ってて 面白い 。)

     → 宮村浩樹のブログCamino di MV

【屋根の構造】覚えて損をしない屋根構造と部材用語 37選

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