モルタルで 板金の端が 塗られている 場合 ・・・
屋根の 上の端 、水上側が モルタルで 仕上げてある場合の 解体 ・・・
施工前 ・・・

どうしたら いいのでしょうか?

モルタル壁を 切ってみます ・・・

切った後 運びやすいように 、何かに使えるように 45センチ角に 切ってみました 。
それ以上 大きくすると はがす時に 割れやすくなってしまうし 、小さいと それだけ手間が かかります 。
45センチ角くらいが 、重さ的にも 大きさ的にも 扱いやすく 、路盤材や 、防音用の壁材に 使えるのではないか?という 考えです 。
モルタル壁の厚さは だいたい2センチくらいで 、ディスク・グラインダーの Φ100ミリの 刃を 一番深くまで入れると ちょうどいい感じで 、切れました 。
深く入り過ぎず 、浅過ぎず 、この後の はがす作業で 、ちょうど切れ目の所で はがれてくれるという感じです 。
切った壁を はがしてみます ・・・


わりと 簡単に 入り 、手の力で あおっただけで はがれてきます 。


黒い防水紙のようなものを よけてみます ・・・


木の板を はずしてみます ・・・

使った道具は 3 つ 。かなづち 、くぎぬき 、のこぎり 。

窓の下の木材は 腐っていることも多いですが 、ここは ぜんぜん腐ってません 。家は 、築50年です 。
おそらく 通気性が いい 、冬は 寒い ・・・ 家なのでしょう 。

モルタル 、黒い防水紙 、板 、発泡ポリエチレン(?)の白いシート 、柱 という外壁からの構成です 。
施工しづらい所は わりと アバウト ・・・ 南側の 一番下の板の 下側が 腐っていましたが 、その他は まだまだ 大丈夫そうな強度です 。
板金の つなぎ目を はずしてみます ・・・

使った道具 ・・・ ほうき 、つかみバシ 、バール 、板

基本的には 立平葺きの ハゼの 分解の仕方と 同じです 。
軒先の 、板金を折り込んである部分を はずしてみます ・・・
ここまで来ると 、あとは 軒と 、ケラバとよばれる 屋根の横 、妻側の 折り込み部分を はずせば はずれると 思います 。
まず 、観察してみます 。
落雪で 軒先が 折れて 、ごちゃごちゃになり 、わけわからなくなったので 少し解体してあります 。









屋根板金での つかみバシの活躍は すごいです 。
貢献度 № 1!
妻側 (ケラバ・屋根の横の部分) の 板金の 折り込みを はずしてみます ・・・

屋根の端 (ケラバ)の板金が はずれました ・・・
板金が はずれると 立平葺き(たてひらぶき)の仕組みが わかりました 。



はずした板金の 中吊り子(なかつりこ)部分の 修正 ・・・
立平葺きの 板金の 真ん中のリブ 、「ありはぜ(蟻馳)」とかいうらしい のですが 、そこに付ける「中吊り子(なかつりこ)」という部品が カシメられて付いていた部分を 修正し 、また その吊り子が はまるようにしました 。
工事中の 雨対策で 、板金を 養生として 付けて並べておくためです 。




まとめ ・・・
金属屋根 、立平葺き(たてひらぶき)の 解体で 、モルタルで 埋まっているところは 、ディスク・グラインダーに コンクリート用の 刃(カッター)を付けて 切り取って 、防水紙や板を はずすと 板金が 出てきました 。
板金どうしの 折り込んでつないである部分を 起こしていくと はずれました 。
軒先や ケラバという 屋根の横の部分の 折り込みもはずすと 屋根の板金が はずれました 。
最初見た時は 何を どうしていいか わからなかった 金属屋根の解体も 折り込んでいる部分を 見つけて 地道に 起こしていくと 分解できることが わかりました 。
参考になる ウェブ・サイト ・・・
「けらば」という言葉の意味を 確かめるために 「屋根板金 用語」で 検索したら いろいろ 役に立つ ウェブ・サイトが ありました 。
「用語集」 一般社団法人 日本金属屋根協会 ( 他のページも 金属屋根に関することが いろいろ 載ってて 面白い 。)
→ 宮村浩樹のブログ、Camino di MV 、
【屋根の構造】覚えて損をしない屋根構造と部材用語 37選

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